オワコンとは?何の略?現代における使われ方の実例とともに解説

当サイトは「オワコン」を題材にしたサイトですが、そもそも「オワコン」とはどういう意味なのか、具体例とともに解説します。

オワコンとは「終わったコンテンツ」の略語

「オワコン」とは、「終わったコンテンツ」の略語です。

以前は人気があったものの、現在は勢いを失い衰退したコンテンツやトレンドを指す言葉(ネットスラング)です。

「オワコン」という言葉は、2000年代後半からネット掲示板を中心に広まったとされています。
特に2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)などのネットコミュニティで使用されるようになり、2010年代にはSNSやブログ、動画配信サイトでも一般的に使われるようになりました。

もともとはアニメやゲーム、アイドルなどのエンタメ系コンテンツに対して使われることが多かったようですが、現在では企業、サービス、さらには国や社会現象にまで幅広く使用されるようになっています。

また、徐々にオワコンになっていく過程を指す場合、「オワコン化」とも呼ばれます。

オワコンの使われ方の実例

様々な場面で使われる「オワコン」。具体例をいくつか見てみましょう。

オワコンの使用例
  • エンタメ系コンテンツ:「あのアニメは昔は流行ったけど、今は誰も話題にしない。完全にオワコンだね。」
  • YouTuber・インフルエンサー:「登録者数が激減してるし、あのYouTuberはもうオワコンじゃない?」
  • 企業・サービス:「かつて一世を風靡したSNSも、今やユーザー離れが進んでオワコン化している。」
  • トレンド・社会現象:「あのファッションブランドは昔は人気だったけど、今はオワコン扱いされている。」

オワコンと似ている意味の言葉

オワコンと似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

オワコンと似ている意味の言葉
  • 廃れた:「流行が終わった」「人気がなくなった」という意味で、一般的な日本語の表現。
  • ピークアウト:「最盛期を過ぎた」という意味で、経済用語としても使われる。
  • オワタ:「終わった」という意味のネットスラング。オワコンとセットで使われることもある。

オワコンは人に使うこともある?

「オワコン」は、物やサービスだけでなく、人に対して使われることもあります。

オワコンを人に使うケースの例
  • 芸能人・インフルエンサー:「あの芸能人、最近テレビでも見かけないし、オワコン化してるよね。」
  • スポーツ選手:「全盛期はすごかったけど、今の成績を見るとオワコン扱いされても仕方ない。」
  • ビジネスパーソン・経者:「かつて成功した起業家だけど、最近の動向を見るとオワコンかもしれない。」

ただし、人に対して「オワコン」を使うのは、失礼にあたる可能性が高いため、注意が必要です。公の場や本人の前での使用は適切ではいでしょう。

オワコンは死語?

「オワコン」という言葉自体が「オワコンではないか?」という議論もあります。

ネットスラングは流行り廃りが激しいため、最近では「オワコン」という表現をあまり使わない人も増えているようです。

しかし、2010年代ほどの使用頻度ではなくなったとは言え、現在も掲示板やSNSでは広く使われており、完全に死語になったとは言えないでしょう。

Googleトレンドにおける人気度の動向

Googleトレンドで、「オワコン」というキーワードの2011年からの人気度の推移を見てみました。

2011年5月が「100」でトップを付けており、その後も一定の検索需要があることがわかります。

この推移グラフを見ても、「オワコン」が死語ではないと言えるのではないでしょうか。

Googleトレンド 「オワコン」 2011/02/28~2025/02/28 ウェブ検索における人気度の動向(日本国内)

オワコンの反対語は?

「オワコン」の反対の意味にあたる言葉・ネットスラングは、明確に定義されておらず、世間に浸透しているものもないようです。

「終わったコンテンツ」の略が「オワコン」なので、反対語は「◯◯コン」として、◯◯の部分には「終わっていない」、「まだまだ現役」、「バズっている」のようなワードが入ってくるイメージでしょうか。

いくつか反対語の候補を考えてみました。

オワコンの反対語の候補
  • アゲコン(上がっているコンテンツ): 今まさに流行し、注目を集めているコンテンツ。
  • バズコン(バズっているコンテンツ): SNSなどで話題沸騰中のコンテンツ。
  • トレコン(トレンドコンテンツ): 現在のトレンドとなっているコンテンツ。
  • ゲンコン(現役コンテンツ): 今も第一線で活躍しているコンテンツ。
  • アツコン(熱いコンテンツ): 人気が衰えず、今も熱狂的に支持されているコンテンツ。
  • キョウコン(強いコンテンツ): 競争の激しい市場でも存在感を維持しているコンテンツ。
  • ゾクコン(続いているコンテンツ):今もオワコンとならずに続いているコンテンツ。

どれも「オワコン」ほどはしっくり来ませんね…。強いて選ぶならば、「ゲンコン」が響きや意味的に良い気がします。

オワコンになる原因は?

オワコンになってしまう要因として、以下のようなものが挙げられます。

  • トレンドの変化:新しい競合が登場し、従来のコンテンツが時代遅れになる。
  • 品質の低下:継続的な改善がなされず、ユーザーの関心が薄れる。
  • ターゲット層の変化:主要なファン層が離れ、新規ユーザーを獲得できない。
  • マーケティングの失敗:適切なプロモーションが行われず、話題性を維持できない。

オワコンを回避するためには、常に時代の変化に対応し、革新を続けることが重要です。

オワコン = 本当の終わり、ではない?

オワコンと呼ばれたからといって完全に消滅するわけではなく、一部のコアなファンに支えられながら存続するケースも多々あります。

また、リブランディングや新たな展開で再浮上するケースもあります。

オワコンから復活した事例

任天堂 – Wii Uの失敗からSwitchの大ヒットへ

オワコン化の背景

任天堂は、2012年に「Wii U」を発売しましたが、販売台数は約1,356万台と歴代ハードの中で最低レベルでした。
ソフトのラインナップ不足やマーケティングの失敗から、「任天堂はオワコン」と揶揄されることもあったようです。

オワコンからの復活

2017年に発売した「Nintendo Switch」は、携帯機と据え置き機のハイブリッドという革新性と、人気タイトル(ゼルダの伝説、スプラトゥーン、ポケモンなど)の充実によって大成功を収めます。
2024年時点で販売台数は1億3,900万台を超え、「Wii Uの失敗を完全に挽回した」と評価されています。

マイクロソフト – 低迷からクラウドとAIで復活

オワコン化の背景

2000年代後半、Microsoftは「Windows Vista」「Windows 8」の不評や、スマートフォン市場での敗北(Windows Phoneの失敗)などにより、「オワコン企業」と揶揄されることがあったようです。
AppleやGoogleが成長する中、Microsoftは時代遅れと見なされていました。

オワコンからの復活

2014年にCEOがサティア・ナデラに交代すると、クラウド事業(Azure)の強化、Officeのサブスクリプション化、AIへの投資などを進め、企業向け市場で圧倒的な存在感を取り戻しました。
現在では時価総額が3兆ドルを超える世界最大級のIT企業として成長しています。

(補足)透明性コンクリートの「オワコン」とは別物

「オワコン」のもう一つ別の意味として、建築分野で使われる「透明性コンクリート」の略称を指すことがあります。

一般的には、「オワコン」と言う場合は、「終わったコンテンツ」の意味で使われることがほとんどです。
誤解を避けるためにも、文脈をよく確認すると安心ですね。

まとめ

「オワコン」は「終わったコンテンツ」の略語であり、衰退したものを指すネットスラングです。

今後も「オワコン」という言葉の寿命がどうなるのか、気になりますね。